賃貸物件の大家さんは、入居者から賃料の値下げ交渉をされることがあります。
ただ賃料を下げすぎると大家さんの利益が減少し、賃料が高すぎると入居者とのトラブルに発展しやすくなるため、非常に対応が難しいです。
大家さんは賃料値下げ交渉に必ず応じるべきなのでしょうか?
入居者に問題がなければ賃料の値下げ交渉に応じるべき
結論から言うと、大家さんは必ずしも賃料の値下げ交渉に応じる必要はありません。
ただ賃料の値下げ交渉をする入居者が、賃料の滞納履歴もなく、トラブルも起こさない優良な人物であれば、値下げを前向きに検討すべきでしょう。
賃貸物件において、すべての入居者が優良な人物だというケースは少ないです。
したがって、多少大家さんの利益は少なくなるかもしれませんが、できるだけ優良な入居者を確保するための努力はすべきでしょう。
優良な入居者であれば、常識はずれの賃料値下げ交渉はしないでしょうし、しっかりと値下げしてほしい理由を話してくれるはずです。
また優良な入居者からの賃料値下げ交渉となれば、大家さんも気持ちよく検討しやすいでしょう。
大家さんの年齢も考えて賃料の値下げ交渉に応じるかどうか判断しよう
優良な入居者を確保しておきたい理由の1つには、トラブルが起こりにくく大家さんの負担が減る可能性が高いということが挙げられます。
また高齢の大家さんが安定した賃貸経営を続けていくためにも、優良な入居者は必ず必要になります。
高齢の大家さんが賃貸経営をする場合、求められるのは積極性よりも保守性です。
したがって自身がもし高齢なのであれば、優良な入居者からの賃料値下げ交渉にはなおさら応じるべきでしょう。
もっと言えば、多少滞納履歴などに問題を抱える入居者からの賃料値下げ交渉であっても、前向きに検討することをおすすめします。
もちろん入居者が抱える問題の度合い、入居者の態度にもよりますが、高齢の大家さんが入居者を手放して空き室を作ってしまうと、安定した賃貸経営ができなくなってしまうかもしれません。
賃料の値下げ交渉があった場合、門前払いはせずに1度じっくり検討する時間を設けることが重要です。
まとめ
大家さんは、必ずしも賃料の値下げ交渉に応じる必要はありません。
ただ大家さん、入居者の状況によっては、1度前向きに検討することも重要でしょう。
賃料を値下げするか、入居者退去のリスクを負うかという2つを比較して、総合的な判断を下すということです。
利益が少なくなるのはもちろん大家さんにとって不本意ですが、長い目で見るとそれ以上のダメージを受ける可能性があることも理解しておきましょう。