家具家電付き賃貸物件とは、生活に必要な家具や家電が最初から備えられた賃貸物件のことをいいます。
初めて一人暮らしをする学生や新社会人の方などは、このような賃貸物件を選ぶケースも多いでしょう。
しかし、家具家電付き賃貸物件には注意点もあります。
今回はこちらの内容を中心に解説します。
家具家電付き賃貸物件のメリット
家具家電付き賃貸物件のメリットは、やはり家具や家電を用意する初期費用が抑えられるという点です。
そのため予算に余裕がない場合や、急な引っ越しであっても、入居した日から快適な生活を送ることができます。
また入居時や退去時の荷物が少ないという点もメリットです。
荷物が少なければ引っ越し費用は安くなりますし、不要な家具や家電の処分費用もかかりません。
家具家電付き賃貸物件の注意点7選
家具家電付き賃貸物件は確かにお得ですが、以下のような注意点もあります。
・同条件の物件と比べて賃料が割高
・入居者の判断で処分できない
・家電製品の質を選べない
・デザインが自分好みではないことがある
・中古品が多い
・レイアウトが変更できない
・修理費用がかかる可能性がある
各項目について詳しく説明します。
同条件の物件と比べて賃料が割高
家具家電付き賃貸物件は、同条件の物件と比べて、賃料が2～3割ほど高い傾向があります。
こちらの理由は、もちろん最初から家具や家電がある程度備わっているからです。
例えば賃料が60,000円の物件の場合、家具家電付きであれば70,000～75,000円程度になることが多いです。
また家具家電付き賃貸物件では、通常の賃貸物件では発生しない清掃料や水道光熱費、契約手数料などが賃料に含まれている場合もあります。
入居者の判断で処分できない
家具家電付き賃貸物件に備えられた家具や家電は、入居者の判断で勝手に処分することができません。
もし処分したいのであれば、その都度オーナーに許可を取る必要があります。
またこちらの制約により、入居者の自由度が低くなることも考えられます。
例えば新しい家具や家電に置き換えたい場合でも、オーナーの許可がなければ処分できないため、手続きがなかなか進まない可能性があります。
家電製品の質を選べない
家電製品の質を選べないという点も、家具家電付き賃貸物件の注意点です。
家具家電付き賃貸物件には、生活に必要な家具・家電がいくつか備え付けられていますが、これらはすべて最新とは限りません。
現在はエアコン一つにとっても、空気清浄機付きか否かなど機能はさまざまです。
こだわりがなければ特に問題はありませんが、家電の機能にこだわりたい方は、生活をする上で我慢をしなければいけない点が出てきます。
デザインが自分好みではないことがある
家具家電付き賃貸物件に備え付けられた家具や家電は、入居者の好みのデザインではないことがあります。
例えば、室内をモノトーンで統一したい場合でも、家具や家電にカラフルな色のものがあると、思い通りのデザインにはできません。
それほど奇抜なデザインのものが備え付けられていることは稀ですが、見た目にもこだわりがある方は自身で家具や家電を買いそろえる方が良いでしょう。
中古品が多い
家具家電付き賃貸物件に備え付けられた家具や家電は、新築物件ではない限り、基本的に以前の入居者が使用していた中古品です。
そのため、人によっては生理的に受け付けないという場合もあります。
もちろん、入居前には家具や家電も含めた室内のクリーニングが行われますが、カーテンなどには以前の入居者の生活臭を感じるかもしれません。
レイアウトが変更できない
レイアウトが変更できないという点も、家具家電付き賃貸物件の注意点です。
家具家電付きの物件では、ベッドやテーブル、イスなどがあらかじめ設置されていて、自由にレイアウトを変更できません。
レイアウトが固定されているため、基本的にはそのままの状態で生活することになります。
例えば部屋によってはローテーブルではなく、机のようなテーブルが置かれています。
このような場合、オシャレな空間に変更するのは難しいです。
修理費用がかかる可能性がある
家具家電付き賃貸物件に備え付けられた家具や家電が故障した場合、契約内容次第では修理費用を負担しなければいけません。
賃貸借契約書において、家具家電が“付帯設備”という扱いになっていれば、壊れたり交換したりする場合、オーナーに支払い義務が発生します。
一方、“設備外・貸与・無償貸与”の記載がある場合は入居者が負担し、新調する場合の費用も全額支払わなければいけません。
このようなトラブルを回避するには、前もって契約書をしっかり確認する必要があります。
まとめ
家具家電付き賃貸物件は、リーズナブルかつスピーディーに引っ越しをしたい方にとって魅力的な物件ですが、注意すべき点もあります。
特に家具家電へのこだわりが強い方は、多少費用がかかっても自身で購入すべきだと言えます。
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