これから賃貸物件を借りようとする方の中には、自転車を所有する方も多いでしょう。
しかし、賃貸物件には、自転車が原因で発生するトラブルが多く潜んでいます。
そのため、実際契約をする前に、自転車関連のトラブルにはどのようなものがあるのか、トラブルはどのようにして発生するのかについて把握しておきましょう。
賃貸物件で発生しがちな自転車関連トラブル5選
自転車を所有する方は、賃貸物件において、以下のようなトラブルが発生することを頭に入れておくべきです。
・共用部分への駐輪によるトラブル
・室内での保管によるトラブル
・他の住人の自転車を動かすことによるトラブル
・自転車のサイズによるトラブル
・私物の放置によるトラブル
共用部分への駐輪によるトラブル
賃貸物件に駐輪場が完備されているにも関わらず、それとは別の共用部分に自転車を置いてしまう方がいます。
例えば、賃貸物件の入口付近や、自身の部屋の前などです。
こちらは、自転車トラブルに繋がる可能性が非常に高いため、控えるようにしましょう。
共用部分は、文字通り賃貸物件の入居者全員が共同で使用するものです。
また、自身の部屋の前に駐輪する場合、誰にも迷惑をかけないように思われがちですが、その部屋の奥にまだ部屋がある場合、廊下を通る際に自転車が邪魔になってしまう可能性があります。
室内での保管によるトラブル
駐輪場が完備されている賃貸物件であっても、室内（玄関など）に自転車を保管するスペースがある場合、室内での保管を認めてくれる賃貸物件もあります。
しかし、駐輪場があるのであれば、なるべく駐輪場に置くことをおすすめします。
なぜかというと、室内から外まで、または外から室内まで自転車を運ぶ際、エレベーターを使用することによって、トラブルの原因になってしまう可能性があるからです。
例えば、エレベーターに自転車が乗っていることによって、エレベーターを待っていた方が乗れなくなる可能性がありますし、エレベーターから出てきた際に自転車でぶつかり、ケガをさせてしまうことも考えられます。
他の住人の自転車を動かすことによるトラブル
賃貸物件の駐輪場は基本的にフリースペースであるため、厳密にはどこに自身の自転車を停めても問題はありませんが、どの住人がどの場所に駐輪するかについては、なんとなく決まっているものです。
ただし、自身が普段駐輪している場所に知らない自転車が置かれていても、勝手に動かしたり、勝手に処分したりしてはいけません。
このような場合は、できるだけ普段自身が駐輪している場所から近い場所で、空いているところに駐輪することをおすすめします。
自転車のサイズによるトラブル
賃貸物件の中には、駐輪場がキレイに区画されていて、駐車場のようにその住人が自転車を停めるべき場所が明確になっているところもあります。
このような駐輪場の場合、なかなかトラブルは発生しないように思いますが、自転車のサイズによっては、トラブルにつながる可能性があります。
例えば、上下に分かれている駐輪ラックが設置されている場合、自身が下の段に子どもを乗せるための大きな自転車などを停めてしまうと、上の段を使用する住人が、自転車を降ろすのに時間がかかります。
そのため、このようなタイプの駐輪場において、サイズの大きな自転車を停める場合には、管理会社やオーナーに相談し、上の段を使用させてもらうように依頼することをおすすめします。
私物の放置によるトラブル
賃貸物件の駐輪場は、あくまで自転車を停めるためのものです。
そのため、空気入れやスプレー、雑巾といったメンテナンス用品や、自転車とは一切関係ない私物を放置してはいけません。
自転車を停める際、他の住人の邪魔になるだけでなく、駐輪場が散らかっている印象になってしまい、オーナーや管理会社にも悪いイメージを与えてしまうおそれがあります。
【番外編】駐輪場にバイクは駐輪して良いのか？
賃貸物件の駐輪場において、度々バイクが駐輪されているのを見かけることがありますが、基本的に駐輪場には、自転車以外を置いてはいけません。
物件によっては、規約において“原付バイクはOK”としているところもありますが、一般的には以下のような理由で禁止されていることが多いです。
・バイクが倒れ、子どもなどがケガをする可能性があるため
・燃料が原因の火災が発生する可能性があるため
そのため、もしバイクを所有しているのであれば、バイク専用の駐輪スペースがある物件に入居しましょう。
もし、意中の物件にバイク専用の駐輪スペースがないのであれば、勝手に駐輪場を使用せず、周辺のレンタルコンテナスペースなどを利用してください。
まとめ
ここまで、賃貸物件に入居する方が把握すべき自転車関連トラブルや、その原因などについて解説してきました。
冒頭でも触れたように、賃貸物件における自転車関連トラブルは多いため、極力他の住人に迷惑をかけないということは、常に意識しておく必要があります。
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