賃貸物件には、生活を豊かにしてくれるさまざまな設備が付いています。
代表的なものには、浴室乾燥機や温水洗浄便座、宅配ボックスなどが挙げられますが、少し変わったものとして注目したいのが、インナーバルコニーです。
今回は、賃貸物件のインナーバルコニーにおけるメリット・デメリットを解説します。
インナーバルコニーとは？
賃貸物件のインナーバルコニーとは、屋根が付いていて、3方向以上が壁もしくはガラスで囲まれた住居内のスペースをいいます。
一般的なバルコニーは、屋外へ張り出した形で設置され、室内と出入口扉で隔てられた屋外のスペースであるのに対し、インナーバルコニーは、建物の一部を抜いて造られます。
また、こちらは戸建て物件でよく見られますが、賃貸物件の中にも設置されている物件があり、さまざまな用途で用いることが可能です。
賃貸物件のインナーバルコニーにおけるメリット
賃貸物件のインナーバルコニーには、以下のようなメリットがあります。
・天候に関係なく利用できる
・開放的で居心地が良い
・リビングの延長として活用できる
天候に関係なく利用できる
賃貸物件のインナーバルコニーは、一般的なバルコニーと違って屋根が付いているため、天気が悪い日であっても、洗濯物を干すことができます。
また、天気が良い日は紫外線が気になるという方もいるかと思いますが、インナーバルコニーは屋根があることで、直射日光を避けることも可能です。
開放的で居心地が良い
インナーバルコニーは、屋根に守られた空間で、室内にいるときと同じ居心地のまま、自然の光や風を直接感じることができます。
また、インナーバルコニーがあると、室内から外に向かってさらに広い床のスペースが広がるため、室内にいても部屋が広く、開放的に感じます。
リビングの延長として活用できる
賃貸物件のインナーバルコニーは、リビングの延長として活用することもできます。
例えば、インナーバルコニーのすぐ横がリビングであれば、一つの部屋のようにつなげることができるため、活用の幅は広がります。
具体的には、ガーデニングを楽しむ場所として、あるいはオシャレなティータイムを楽しむ場所として活用できます。
賃貸物件のインナーバルコニーにおけるデメリット
賃貸物件のインナーバルコニーは、開放的な室内空間として利用できますが、以下のようなデメリットもあるため、注意してください。
・間取りに支障が出る
・隣接する部屋が暗くなる可能性がある
・物件の賃料が高くなる
間取りに支障が出る
賃貸物件の内部に設けられるインナーバルコニーは、屋根を支えるための壁や柱の工事が必要です。
そのため、通常のバルコニーやベランダがある物件と比べて、間取りに支障が出る可能性が高いです。
例えば、インナーバルコニーが設置されていることによって、隣接するリビングが狭くなり、さらにその近くにあるキッチンや浴室、トイレなども狭くなることが考えられます。
隣接する部屋が暗くなる可能性がある
インナーバルコニーは、屋根と壁に覆われていることから、通常のバルコニーと比べてどうしても日当たりが劣ります。
そのため、インナーバルコニーそのものや、隣接する部屋が暗くなってしまうことがあります。
物件の賃料が高くなる
インナーバルコニーは、通常のバルコニーに比べて設置費用が高くなります。
理由としては、下の階に対して断熱材を敷いたり、防水加工をしたりといった、屋根や壁、床への造作費用がかかるからです。
また、このようなコストのかかる工事をしていることから、インナーバルコニー付きの賃貸物件は、同じ間取りで通常のバルコニー、ベランダが付いている物件と比べて、賃料が高くなる傾向にあります。
賃貸物件のインナーバルコニーで行うバーベキューについて
賃貸物件のインナーバルコニーでバーベキューをするのに憧れているという方もいるかと思いますが、こちらは基本的には禁止されています。
賃貸物件には、住戸部分の専有部分と、専有部分以外の共有部分があります。
共有部分には、駐車場やエントランス、ゴミ捨て場、外階段、バルコニー、ベランダ、専用庭などが該当します。
共有部分は、その物件の入居者全員が使う部分であるため、定められているルールを守る必要があり、共有部分でのバーベキューは、賃貸物件の規約や使用細則に抵触することが一般的です。
また、インナーバルコニーの場合、造りによっては、バーベキューを行っても他の入居者に迷惑がかからないこともありますが、トラブルを未然に防ぐためには、やらないことをおすすめします。
まとめ
ここまで、賃貸物件のインナーバルコニーにおけるメリット・デメリットについて解説してきました。
インナーバルコニー付きの物件を選ぶときは、メリットだけでなく、間取りへの影響などもきちんと考慮しなければいけません。
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