賃貸物件を探す際には、不動産会社や管理会社のホームページ、チラシなどの広告を閲覧することになります。
このとき、広告には物件の特徴に関するさまざまな説明が掲載されていますが、よく見る用語の意味については、事前に把握しておくのがおすすめです。
今回は、特に知っておきたい用語をピックアップして解説します。
駅前
賃貸物件の広告には、駅前という記載がされていることがあります。
駅前とは、鉄道の駅出入口付近、周辺広場を含む、駅に直結したエリアのことをいいます。
具体的に、駅前の範囲がどれくらいなのかという定義がなく、賃貸物件の広告においても、その広告主によって感覚は異なりますが、概ね徒歩5分以上のエリアは、駅前には該当しないものと解釈されます。
なお、不動産広告において、徒歩の所要時間は、道路距離80mを1分と換算して表示することが法律で定められています。
この場合の所要時間には、信号の待ち時間や階段の上り下り、坂道といった要因はは含まれません。
角部屋
賃貸物件の広告に記載されている角部屋とは、賃貸物件において、建物の各階の端や廊下の端、突き当たりにある住居のことを指しています。
一般的に角部屋は、両側を部屋に挟まれている中部屋よりも窓の数が多いため、明るくて通気性が良いです。
また、隣接する住居が一世帯だけのため、生活音が軽減されたり、廊下を通行する人が少なかったりするケースがあるなど、プライバシーを保ちやすいことから、中部屋に比べると生活しやすい環境だと言えます。
ただし、窓の数が多い分、外気温の影響を受けやすくすることや、壁が少なくなるため、設置できる家具が限られるなどのデメリットもあります。
共益費
賃貸物件の広告に記載されている共益費とは、通路や階段などの共用部分の電気代、清掃費など、借主が負担しなければならない費用のことをいい、通常は賃料と一緒に支払うことになっています。
地域によっては、管理費ということもあります。
また、一般的に共益費の内容には、次のようなものがあります。
・共用部分の電気代、水道代
・共用部分の維持運営のために人手が必要なときはその人件費
・敷地内の駐車場の植栽、花壇などの手入れのための費用
・共用部分のゴミ処理、清掃に要する費用
・エレベーターの保守に要する費用
専有部分
賃貸物件の広告には、専有部分という記載がされていることもあります。
こちらは、賃貸物件において、その部屋の借主のみが利用できるスペースや施設のことをいいます。
例えば、賃貸物件の室内は専有部分に該当しますが、バルコニーは非常時に住民全員の避難路となるため、共用部分とみなされます。
専有部分と共有部分の区別は難しい場合がありますが、簡単な判断基準は、所有権が入居者自身にあるかどうかです。
一般的な目安として、専有部分は壁や床、天井に囲まれた居住空間のことを指します。
ちなみに、物の一部を専有部分とできるものの、全体としては共有部分となることもあります。
即入居
賃貸物件の広告において、即入居と記載されている場合、新築の場合は建物が完成していることはもちろん、クリーニングなども完了しいて、いつでも入居が可能な状態であることを指しています。
新築以外の物件の場合は、すでに前の入居者が退去していて、クリーニングなども完了している状態を指します。
このような物件は、実際に物件の内見が可能であるため、住み心地を確認したい方や、転勤などによってすぐに引っ越しを希望している方に適した物件です。
中廊下
賃貸物件の広告に記載されている中廊下とは、両側に部屋や住戸が並んだ廊下のことをいいます。
賃貸物件では、廊下の片側にだけ部屋が並ぶ片廊下が一般的ですが、高層マンションなどでは、中廊下を採用している物件も多いです。
プライバシーの確保やセキュリティの面で優れていて、吹きさらしの開放的な老化と比べると、冬も比較的暖かく、夏には直射日光が当たらないというメリットがあります。
一方で、廊下の両側でドアの開閉があることから、災害時の避難では単純に片廊下の倍程度の混雑が予想されます。
新築
賃貸物件の広告に新築と記載されている場合、建築工事の完了日から1年未満で、なおかつ未入居の物件のことを指しています。
こちらは、品確法という法律によって定義されているもので、建築工事の完了日は、行政が建築確認手続きの終了検査完了後に発行する検査済証に記載された日付になります。
そのため、工事完了日から1年未満であっても、一度でも居住した人がいる場合は、正確には新築には該当しません。
この場合は、築浅などと表現されます。
まとめ
ここまで、賃貸物件の広告でよく目にする言葉の意味について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
これらの用語の意味を勘違いしていると、入居前または入居後のトラブルにつながる可能性があるため、注意が必要です。
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