一戸建ての賃貸物件における“縁側”の種類と特徴

納得お部屋探し

高齢の方が快適な余生を過ごすマイホームとして、庭と“縁側(えんがわ)”のある住宅をイメージされる方は多いかと思います。
一戸建ての賃貸物件の中には、縁側が設置されているものもありますが、実はこちらには複数の種類があります。
ここからは、各縁側の種類と特徴を中心に解説したいと思います。

縁側とは?

一戸建ての賃貸物件に設置されている縁側とは、和室と外部との間にある、板張りの空間をいいます。
わかりやすく言うと、和室の前にある前室のようなものです。
近年の住宅ではあまり見かけなくなりましたが、昔の日本家屋には必ずといって良いほど縁側が設けられていました。
また、近年は縁側をメインにした縁側カフェができるなど、新築の建物に縁側を組み込むケースも見られ、少しずつその魅力が再認識されつつあります。

縁側の役割について

では、そもそも一戸建ての賃貸物件における縁側は、何のために設けられるものなのでしょうか?
一番の役割としては、やはり室内と室外を繋ぐ空間としての役割が挙げられます。
縁側で季節の草花を見ながらお茶を飲んだり、家族や友人との団欒の場となったり、近所の方が訪ねてきた際に、コミュニケーションの場として使用したりします。
また、縁側を設けることで、住宅の風通しや採光は良くなるため、夏は涼しく、寒い日には冷気を遮断する断熱スペースとしての役割も果たします。

縁側の種類と特徴

さまざまな役割を持つ縁側には、主に以下の5つの種類があります。

・濡れ縁
・くれ縁
・広縁
・落ち縁
・切れ目縁

それぞれの特徴を見ていきましょう。

濡れ縁

縁側部分が建物の外側に設置されるタイプを“濡れ縁”といいます。
雨風に濡れる位置にあることから、こちらの名前が付いています。
また、常に天気の影響を受けることから、天然木やアルミ、再生木など、水に強い素材で造られていることが多いです。
室内にいながら、外の空気を存分に感じられるため、室内と室外を繋ぐ空間という意味では、このタイプがもっともメジャーだと言えるでしょう。

くれ縁

雨戸などの内側に設置されるタイプを“くれ縁”といいます。
開放している状態だと、雨風にさらされる可能性がありますが、濡れ縁とは違って戸を開閉することができるため、常に天気の影響を受けるわけではありません。
つまり、濡れ縁よりも調整が利くタイプだということです。
また、すべての戸を開放していれば、濡れ縁と同様の開放感、外との繋がりを感じることができます。

広縁

くれ縁の中でも、縁側部分の幅がさらに広いタイプを“広縁(ひろえん)”といいます。
一見ただの廊下のように見えますが、外に繋がる戸を開放すれば、十分に風や日の光を採り入れることができます。
また、縁側部分が非常に広いことから、家具などを設置して1つの部屋のように使用されるケースもあります。

落ち縁

濡れ縁の中でも、縁側部分が室内の床より低い位置に設置されているタイプを“落ち縁”といいます。
ウッドデッキのようなものをイメージしていただけると、わかりやすいかと思います。
床から1段下がったところに縁側があるため、そこから室内に雨水・砂汚れなどが伝ってくる心配はありません。
また、縁側部分から見える景色も、少し位置が低い分多少異なります。

切れ目縁

住宅やその敷居に対し、直角に板が張られる濡れ縁のタイプを“切れ目縁”といいます。
昔は縦引きのノコギリがなく、薄い板を作るのが難しかったため、床板が厚いものが主流でした。
現在は、薄く切った板を直角に並べ、その下に脚を付けて、横に長いベンチのような形状になっているものが多いです。

縁側の注意点について

前述の通り、縁側が設けられた一戸建ての賃貸物件に入居することで、家にいながら自然を感じやすくなったり、気軽なコミュニケーションスペースとして使用したりすることができます。
しかし、縁側にはプライバシー、防犯がおろそかになってしまうというデメリットがあります。
そのため、道路からは見えないように目線を遮るものを配置したり、窓やドアに防犯対策を施したりといった工夫が必要です。
また、縁側が設けられた一戸建ての賃貸物件は、基本的に庭もセットで設けられています。
そのような物件の場合、ある程度は庭のメンテナンスをしなければいけません。
縁側から見えたときに庭が荒れ放題になっていたり、草木が枯れていたりすると、せっかくの景色の良さが半減してしまいますし、虫の被害なども出やすくなります。
ちなみに、縁側のある一戸建ての賃貸物件は、そのスペースを確保するために、部屋として使用できる面積が多少減っていることも考えられます。

まとめ

ここまで、一戸建ての賃貸物件に設置された縁側の種類や特徴、注意点などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
古き良き日本家屋の要素を採り入れたい方や、和洋折衷のオシャレな住宅に住みたいという方は、ぜひ一度縁側付きの賃貸物件を探してみましょう。
千葉県の浦安・新浦安で賃貸物件をお探しの方、不動産管理の依頼をご検討の方は、是非、清田屋不動産へご連絡下さい!
心よりお待ちしております。

タイトルとURLをコピーしました