賃貸物件を選ぶ際には、誰もが安い賃料で入居できる物件を求めています。
また、賃貸物件には賃料が設定されていますが、必ずしもその賃料で入居しなければいけないわけではなく、交渉すれば値下げしてもらえる可能性もあります。
今回は、賃料を値下げしてもらいやすい賃貸物件の特徴について解説します。
賃料を値下げしてもらいやすい賃貸物件の特徴5選
以下の特徴を持つ賃貸物件は、賃料を値下げしてもらえる可能性が高いです。
・築年数が経過している
・アクセス環境が悪い
・空室率が高い
・不人気のエリアにある
・周辺の類似物件よりも賃料が高い
築年数が経過している
ある程度築年数が経過している賃貸物件は、賃料を値下げしてもらいやすいと言えます。
なぜかというと、築年数が長ければ長いほど、設備や内装が老朽化している可能性が高く、あまり人気がない物件となるからです。
賃貸物件のオーナーは、築年数が長い賃貸物件は人気がないことを把握しているため、多少の賃料値下げには応じてでも、入居者を確保しようと考えます。
アクセス環境が悪い
アクセス環境が悪い賃貸物件も、比較的賃料を値下げしてもらいやすいと言えます。
駅チカの賃貸物件は多くの需要がある一方で、駅から遠くアクセス環境が悪い物件は、駅から離れれば離れるほど需要がなくなる傾向にあります。
また、こちらも築年数が経過した賃貸物件と同様、オーナーは需要が少ないことを把握しているため、入居者確保のために賃料値下げに応じてくれやすくなります。
空室率が高い
空室率が高い賃貸物件も、賃料の値下げをしてもらいやすくなります。
賃貸物件のオーナーは、賃貸物件が満室であることを想定して利回りを計算しているため、空室が多い状況が続く限り、毎月赤字になっていきます。
つまり、空室率が高い賃貸物件は、とにかく早期の入居者を望んでいることが多いため、賃料の値下げに応じてくれやすいということです。
不人気のエリアにある
不人気のエリアにある賃貸物件も、賃料を値下げしてもらいやすくなります。
不人気のエリアとは、アクセス環境や周辺環境、治安など、さまざまな要素が積み重なって不人気となってしまったエリアのことをいいます。
このようなエリアの賃貸物件は、最初から賃料が低めに設定されていることが多く、また入居希望者の数も少ないため、そこからさらに賃料を値下げしてくれる可能性が高いです。
周辺の類似物件よりも賃料が高い
周辺の類似物件より賃料が高い物件も、賃料を値下げしてもらいやすいです。
具体的には、入居を希望する賃貸物件があるエリアの賃料相場をチェックし、その金額よりも賃料が高く設定されている場合、交渉材料としてその旨を伝えることをおすすめします。
また、このときには手元に調査した賃料相場のデータを持参しましょう。
賃料値下げ交渉における3つのコツ
前述したような物件は、賃料の値下げに応じてもらえる可能性が高いですが、もちろん確率は100%ではありません。
限りなく成功に近づけるためには、ただ値下げしてほしいと伝えるだけでなく、以下のようなコツを知っておくことが大切です。
・「賃料が下がれば入居する」と伝える
・閑散期に交渉する
・できる限り丁寧に交渉する
「賃料が下がれば入居する」と伝える
賃貸物件のオーナーにとって、入居者を確保できるということは、この上なくありがたいことです。
そのため、賃料の値下げ交渉をする際は、「賃料が下がれば入居する」と断言することをおすすめします。
こうすることで、オーナーは「賃料さえ値下げすれば入居者が決まる」と考えるため、より値下げに応じてくれやすくなります。
ただし、このような文言は、本当に入居するつもりがあるときにのみ使用するようにしましょう。
閑散期に交渉する
ゴールデンウィークから真夏あたり、あるいは年末年始などは、賃貸物件に入居する方が減少するいわゆる閑散期にあたります。
このような時期に空室が発生している賃貸物件のオーナーは、なんとかして空室を埋めたいと考えるため、賃料の値下げに応じてくれやすくなります。
また、オーナーにとっての閑散期は、不動産会社にとっての閑散期でもあります。
不動産会社も、閑散期にはなるべく成約数を増やし、仲介手数料を得たいと考えるため、オーナーと根強く交渉してくれることが期待できます。
できる限り丁寧に交渉する
賃料の値下げに応じてもらいやすくするためには、できる限り低姿勢、柔らかい言葉や態度で交渉することも大切です。
また、書類を早めに提出するなど、オーナーの立場に立ってきちんと接することも、交渉の可否を左右するポイントと言えます。
まとめ
ここまで、賃料を値下げしてもらいやすい賃貸物件の特徴を中心に解説しました。
賃料を値下げしてもらえるかどうかは、最終的にはオーナーの裁量に委ねられるため、交渉しやすい物件を探すことも大切ですが、オーナーに良い印象を与えることも忘れてはいけません。
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