賃貸物件で生活している方が、大家さんに退去要請を要求されるケースがあります。
入居者の方は賃貸物件における退去要請のケースを知っておき、パターンに応じた適切な対応をするように心掛けましょう。
退去要請をされたからと言って、すべて受け入れる必要はありません。
どんなケースがあるのかを解説します。
賃貸物件で退去要請をされるケースって?①物件の建て替え
賃貸物件は、建築されてから30年前後経過すると、構造を問わずほとんどの物件で老朽化が目立つようになります。
大家さんは老朽化した賃貸物件の建て替えを行うために、入居者に退去要請をする場合があります。
賃貸物件で退去要請をされるケースって?②大家さんが使用する
例えば大家さんが住んでいない賃貸物件に、何らかの事情で大家さんが住むことになる場合があります。
この場合大家さんは、自分が所有する賃貸物件に居住するために、すでに入居している方に対して退去要請をすることがあります。
賃貸物件で退去要請をされるケースって?③入居者が契約違反をしている
入居者が賃貸物件において契約違反をしている場合、大家さんが退去要請をする可能性があります。
ペット禁止の賃貸物件でペットを飼っていたり、数ヶ月間の間賃料を滞納していたりする場合です。
賃貸物件における退去要請には必ず応じなければいけない?
入居者は、賃貸物件における退去要請に必ず応じなければいけないのでしょうか?
答えはNOです。
賃貸物件の退去要請にすぐ応じなければいけないのは、入居者に契約違反があった場合のみです。
その他の場合は、大家さんが強制的に入居者を退去させることができません。
つまり大家さんにとって正当な理由での退去要請であっても、入居者が正当な理由だと思わない場合、退去要請に応じる必要はないということです。
ただ、契約書に“退去要請に関する記載”がされている場合、話は別です。
特に契約書における“契約解除”の項目に、“このような場合は退去に応じてもらいます”という旨が記載されていれば、該当する場合退去要請に応じなければいけません。
まとめ
賃貸物件における退去要請は、いつ入居者に通知されるかわかりません。
今ある幸せな暮らしを突然失う可能性もあるため、入居者はまず契約違反をしないように細心の注意を払いましょう。
そしてもしその他の理由で退去要請を要求されても、すぐに応じずに契約内容を確認してください。
いきなり退去要請を要求されるとパニックになってしまうかもしれませんが、落ち着いて自身は退去要請をすべきなのかを把握しましょう。