平成23年3月11日に起こった東日本大震災で、関東圏内の多くの地域で液状化現象が起こったことは、今も記憶に新しいです。
千葉県でもその被害は大きく、液状化による帰宅困難者も大量に発生しました。
今回は、千葉県の防災地域についてご紹介するのですが、特に震災に伴う津波と液状化現象に対する防災を取り上げていきましょう。
千葉県地震防災地図
千葉県の防災地域への取り組みを話すうえで欠かせないのが、「千葉県地震防災地図」です。
千葉県地震防災地図が作成された目的は、地震が起きたときに地域のリスクを把握し、災害時のイメージを持つことで、避難経路や避難場所の確認、備蓄品の準備、家具の転倒防止、建物の耐震化など、日ごろの地域全体の地震防災対策を進めるきっかけを人々に提供するためです。
揺れやすさマップ
千葉県は、「揺れやすさマップ」というものを作成することで、地域の人々に防災地域を具体的に示しています。
揺れやすさマップは、県独自のボーリングデータと市町村などから提供された50,000本以上のボーリングデータをもとに作成されています。
この揺れやすさマップは、県内の各地点で同じ強さの地震動が伝わってきたとき、相対的に揺れやすいかについて図化されたものです。
液状化危険度マップ
千葉県は地震に伴う液状化現象に対する防災として、揺れやすさマップに加えて、「液状化危険度マップ」を作成することで防災地域を紹介しています。
この液状化危険度マップとは、震度に対応し液状化しやすいかについて250mメッシュで図化されたものです。
東京湾北部地震や兵庫県南部地震のような数10秒の揺れを想定した「直下型地震」と東日本大震災や南海トラフによる地震のような2~3分ほど継続する揺れを想定した「巨大地震」の2種類のマップが存在します。
まとめ
千葉県地震防災地図を一読することで、地震が起きた際の具体的なイメージをつかむことができ、また、日頃の地震防災対策を進める助けとなるでしょう。
千葉県が作成し、千葉県防災ポータルサイトというホームページ上で公開されている、揺れやすさマップや液状化危険度マップは、色や凡例を効果的に使用することで視覚的に理解しやすいマップとなっています。
是非この機会に、揺れやすさマップ・液状化危険度マップに目を通してみてください。
そうすることで、自分が住んでいる地域の特徴を理解でき、一人ひとりが地域防災を進める大きなヒントやきっかけを得ることができるでしょう。
何かあってからでは遅いのです。
今のうちに確認しておきましょう。