政令指定都市であり千葉県の県庁所在地でもある千葉市。
東京のベッドタウン的性質も持ちながら、東京だけに依存しない独自の経済圏をもつ発達した都市です。
そのような千葉市は今、着実に住みやすい街として人気が上昇してきています。
実際に住むとなると、命に関わる災害面は心配ですよね。
また、災害に対して市としてどのくらい備えているのか、実施している防災訓練も気になるところです。
そこで今回は、千葉市が行なっている主な防災訓練2つを紹介していきたいと思います。
千葉市シェイクアウト訓練
シェイクアウト訓練は、2008年にアメリカで始まった新しい形の地震防災訓練です。
ですから、千葉市シェイクアウト訓練とはシェイクアウト訓練の千葉市バージョンとなりますね。
ちなみに平成29年9月1日には、過去最多となる107,411人の方が参加しました。
訓練方法はとても簡単で、指定された日時に地震から身を守るための3つの安全行動を約1分間行うというものです。
3つの安全行動とは、以下の通りです。
① まず低く。
② 頭を守り。
③ 動かない。
災害時には市民同士で助け合うことが求められますが、この訓練はどちらかというと自分の身を守ることを重要視しています。
アメリカの、災害時にはまず共助より自助という考えが元になった防災訓練だからです。
そうですよね。
自分の身をまず守らなければ、周りの人のことも助けられないですものね。
シェイクアウト訓練の1番の特徴とは、家庭や職場、学校、外出先など、どこにいても手軽に参加できることです。
平成29年の千葉市シェイクアウト訓練は、関東大震災が起きた防災の日である平成29年9月1日の午前9時30分に、千葉市全域に「防災行政無線」と「ちばし安心・安全メール」で訓練地震放送を放送・配信しました。
この訓練地震放送を皮切りに、各自で1分間前述の3つの安全行動をとるというわけです。
やはり、どこにいても、また自分1人でも手軽に参加できる訓練であることが魅力的ですよね。
避難所となっている施設まで避難する訓練にはなかなか参加し難くても、これなら誰でも気軽にできそうです。
防災は、日々の暮らしの中で少しでも意識を持てばそれだけでかなり違うので、この千葉市シェイクアウト訓練は有効的といえるでしょう。
九都県市合同防災訓練
次に、九都県合同防災訓練についてです。
九都県とは、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市です。
この九都県には、日本の総人口の約4分の1にあたる約3,600万人が住んでおり、政治や経済の中枢機能が集中しています。
また、それに加えて首都直下型地震や南海トラフなどの地震が発生することが予想されています。
そこで、被害を最小限に食い止めるために、これらの九都県で合同で防災訓練をしようというわけなのです。
また、DMATや救援物資などの応援都県、また受領都県市を決めることで、災害発生時における九都県市相互の連携協力体制の充実・強化も目的としています。
実地日時は、8月30日から9月9日の防災週間の中で適切な日です。
千葉市では、主会場である昭和の森(第1駐車場)では、市民による排水栓を活用した初期消火訓練、倒壊建物でのドローンを活用した救出・救護訓練などの実践的な訓練を行いました。
さらに、展示・体験コーナーでは炊き出しの試食や地震体験ができるようにすることで、親子連れが楽しみながら防災の意識をもてるような工夫がなされていました。
また、その他にも市内の指定避難所264カ所において避難所開設・運営訓練を実施しました。
その結果、平成29年の千葉市の九都市合同防災訓練の参加者は合計して約6,300人となり、幅広い年代の方が防災意識を高めることができました。
防災訓練の内容や体験コーナーなどはさることながら、九都県が合同で防災訓練を行うことにより、都県間での連携も訓練することができるというのが素晴らしいですよね。
まとめ
ここまで千葉市が実施している主な防災訓練2つを紹介してきました。
誰もが気軽に参加できる千葉市シェイクアウト訓練。
他の都県間との連携訓練も同時に行い、とても大規模で工夫こらされた防災訓練である、九都県合同防災訓練。
千葉市では、これら2つの防災訓練を主に行なっています。
千葉市に住むことになったら、これらの機会を十分に活用して、防災意識を高めていってください。
もしもの時に、自分の命を守るのは自分なのですよ。