賃貸管理をするオーナーは、プロパティマネジメントという業務について理解しておく必要があります。
賃貸管理とプロパティマネジメントは混同して覚えられがちなので、どんな所が違うのか比較して解説しましょう。
賃貸管理とプロパティマネジメントはここが違う!①
賃貸管理とプロパティマネジメントは、ハッキリ言って業務内容にそこまで大きな違いはありません。
どちらも建物の管理や維持、トラブルへの対応などが主な業務になります。
ただ賃貸管理は、個人で行う場合にも管理会社が行う場合にも該当する言葉です。
一方プロパティマネジメントとは、賃貸オーナーの資産管理代行業者であるアセットマネジメント会社からの委託による賃貸管理のことを指しています。
つまり賃貸管理を委託しているのが個人のオーナーの場合、プロパティマネジメントには当てはまらないのです。
オーナーが管理会社に賃貸管理を委託する場合は、プロパティマネジメントには当てはまらないということですね。
賃貸管理とプロパティマネジメントはここが違う!②
先ほども言いましたが、プロパティマネジメントは「オーナーの資産管理代行業者であるアセットマネジメント会社からの委託による賃貸管理」です。
この「資産管理代行業者である」という所に、大きな違いが隠されているのです。
そもそもプロパティとは、日本語で「資産」を意味する言葉です。
つまりプロパティマネジメントは、賃貸管理というよりどちらかと言うと「資産管理」に近いのです。
そう考えると、賃貸管理とプロパティマネジメントの差別化がしやすくなります。
単なる賃貸管理の代行であれば、しっかり建物を管理し、居住者から賃料を回収して、オーナーに収益が出るように業務をこなすだけでもいいのです。
ただプロパティマネジメントは「資産管理」に近い業務なので、オーナーの利益を最大化するための業務を行う必要があります。
どうすればもっと収益を増やせるのか、どうすればもっと支出が減るのかということにまで関与するのも、プロパティマネジメントとしての重要な業務だと言えるでしょう。
具体的には、税金対策や資産運用のプランニングなどが挙げられます。
まとめ
賃貸管理とプロパティマネジメントの違いについて解説しましたが、実際は具体的な線引きがされていないのが現状です。
「プロパティマネジメント業」と謳いながらも、実際は建物の管理や維持、トラブルの解決のみにしか対応していない会社も存在します。
もしオーナーがプロパティマネジメントを利用する場合は、自分が望んでいる業務をこなしてくれるのかどうか、しっかり事前に確認する必要があるでしょう。