引っ越しを行うタイミングは、業者が忙しくなる繁忙期と、利用者が少ない閑散期に分かれます。
では、繁忙期と閑散期の引っ越しには、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか？
引っ越しの時期を決めかねているという方は、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
引っ越し業界の繁忙期はいつ？
多くの方が引っ越しを行い、業者が忙しくなる繁忙期は、3～4月です。
これらの時期は、入学や就職に伴い、新生活を開始する方や、転勤を理由に引っ越しをする方が多く、1年でもっとも引っ越しが集中する時期です。
また、3～4月ほどではありませんが、人事異動が多い9月頃も、引っ越し業者を利用する方は増加します。
引っ越し業界の閑散期はいつ？
引っ越し業者の利用者が減少する閑散期は、8月・11～12月です。
8月は1年でもっとも暑い時期であり、なおかつ台風が発生しやすいことから、あまり引っ越しを行う時期として選択する方はいません。
また、11月や12月も、年末にかけて忙しくなる方が多く、引っ越しの件数は少なくなります。
繁忙期の引っ越しにおけるメリット
業者が忙しい繁忙期を狙って引っ越しを行うメリットは、主に以下の通りです。
・公開物件数が多い
・空き部屋が出やすい
公開物件数が多い
繁忙期に引っ越しをすれば、多くの選択肢から物件を選ぶことができます。
こちらは、3～4月に忙しくなることを把握している管理会社が、多くの賃貸契約をしてもらうために、魅力的な物件を取りそろえることが理由です。
空き部屋が出やすい
繁忙期に引っ越しが増えるということは、入居希望者だけでなく退去希望者も増えることを意味しています。
そのため、空き部屋が出やすく、さらに物件数が増えることにつながります。
繫忙期の引っ越しにおけるデメリット
一方で、繫忙期の引っ越しには以下のようなデメリットもあります。
・料金が割高になる
・トラブルが起こりやすい
・良い物件がすぐになくなる
料金が割高になる
繫忙期の引っ越しにおける最大のデメリットは、やはり料金が割高になることです。
3～4月は、引っ越し業者の書き入れ時であり、他の時期より料金が高めに設定される傾向があります。
トラブルが起こりやすい
引っ越し業者の多くは、繁忙期に備えて多くのアルバイトを募集し、ニーズに応えようとしますが、慣れていない従業員が担当することで、引っ越しをする方の私物が割れるといったトラブルが起こりやすくなります。
また、単純に多くの利用者に対応しなければいけないことでも、上記のようなトラブルは発生しやすくなるため、注意してください。
良い物件がすぐになくなる
繫忙期の引っ越しはライバルが多いため、少しでも手続きが遅くなると、良い物件はどんどん埋まってしまいます。
閑散期の引っ越しにおけるメリット
続いては、業者の利用者が減る閑散期に引っ越しをするメリットを見てみましょう。
具体的には以下の通りです。
・価格が安い
・日程、時間の選択がしやすい
・作業に遅れが生じにくい
価格が安い
閑散期を言い換えると、引っ越し業者があまり儲からない時期です。
そのため、多少割引をしてでも、引っ越し作業を依頼してもらおうと考える業者が増える傾向にあります。
日程、時間の選択がしやすい
繁忙期の場合、土日はもちろん平日も引っ越しの予約で埋まっていることが多く、日程や時間はほとんど選択できません。
一方、夏場などは土日であっても予約できる可能性があり、希望通りの引っ越しスケジュールを実現できることも多いです。
作業に遅れが生じにくい
閑散期の場合、引っ越し業者のスケジュールが詰まっていることが少ないため、前の時間帯の引っ越し作業が遅れ、その影響を受ける心配はほとんどありません。
閑散期の引っ越しにおけるデメリット
最後は閑散期の引っ越しにおけるデメリットを見てみましょう。
あまりデメリットのない閑散期の引っ越しですが、以下の点だけは注意してください。
・物件数が少ない
・キャンペーンを実施していない
物件数が少ない
引っ越し業者の利用者が少ない閑散期は、繁忙期と比べて圧倒的に物件数が少なくなります。
希望する条件ではなかなか物件が見つからないこともあり、少し妥協せざるを得ないことも考えられます。
キャンペーンを実施していない
閑散期には、多くの引っ越し業者だけでなく、インテリアショップや家電量販店においても、新生活キャンペーンは実施されていません。
そのため、引っ越し費用は安く済むものの、家具や家電の購入費用がかさみ、結果的に高くつくことも考えられます。
まとめ
ここまで、繁忙期・閑散期の引っ越しにおけるそれぞれのメリット・デメリットを見てきましたが、いかがでしたでしょうか？
物件数の多さを取るなら繁忙期、価格の安さや都合の付けやすさを取るなら閑散期の引っ越しがおすすめです。
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