賃貸物件の共用部分には階段がついていますが、これにはいくつか種類があります。
具体的には、外階段、中階段、内階段の3つです。
では、これら3つの階段におけるメリットには、果たしてどんなことが挙げられるでしょうか?
各種の概要と併せて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
外階段のメリット
外階段とは、建物の外側についている階段のことをいいます。
アパートなどによく見られるタイプですね。
では、このタイプのメリットを見てみましょう。
・建物全体の大きさに対して部屋が広い
外階段の場合、建物全体の大きさに対して、各部屋が広くなっていることが多いです。
なぜなら、階段が外についている分、その幅を部屋のスペースに充てられるからです。
・上下階が同じ間取り
外階段の場合、その賃貸物件の上下階は、基本的に同じ間取りです。
つまり、家族構成や生活リズムが似ている入居者が集まりやすく、トラブル発生の可能性も低いということです。
中階段のメリット
中階段とは、建物の中心に設けられている階段のことをいいます。
階段を境にして、部屋が左右に分かれているというイメージです。
そんな中階段には、主に以下のようなメリットがあります。
・隣戸との物理的な接地面積が少ない
中階段の賃貸物件は、建物の真ん中に階段がある分、同じ階の隣戸同士が物理的に離れています。
そのため、壁を伝って隣戸の騒音などが聞こえる心配は少ないです。
・荷物の搬入・搬出がしやすい
例えば、外階段の場合は、建物の左右どちらかに階段が設置されているため、どうしても階段と逆側の部屋は、上り終えてから少し距離ができてしまいます。
一方、中階段の場合は、階段から離れている部屋がほとんどありません。
そのため、重い家具や家電などの荷物を搬入・搬出するのにも苦労しません。
内階段のメリット
内階段とは、建物の内部にあるタイプの階段をいいます。
中階段は、階段が野晒しになっているのに対し、内階段は完全に壁で塞がれた階段が、建物の中心に設置されています。
また、内階段のメリットは以下の通りです。
・手すりなどの汚れが少ない
内階段は雨風にさらされないため、手すりなどが汚れる心配は少ないです。
・転倒、転落の危険性が低い
先ほど触れたように、内階段は直接雨に濡れることがありません。
よって、他のタイプの階段よりも滑りにくく、転倒したり、転落したりする危険性は低いです。
・他の入居者とすれ違わない
内階段の物件の中には、1階部分に1階、2階の玄関ドアが両方付いているタイプの物件もあります。
つまり、1階に住む方は、そのまま玄関ドアを開けて自分の部屋に入り、2階に住む方は、玄関ドアを開けて階段を上がるという仕組みです。
また、このタイプの物件であれば、建物は完全に室内にあるため、階段で他の入居者とすれ違うことがありません。
近所付き合いが苦手な方にとっては、メリットと言えるでしょう。
まとめ
ここまで、賃貸物件における階段のタイプ、それぞれのメリットについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
どのタイプが一番おすすめとは一概に言えませんが、重視するポイントを整理すれば、必然的に自身に向いているタイプがわかるでしょう。
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