賃貸物件のオーナーが賃料を引き上げるためには、賃料引き上げに最適なタイミングを知っておく必要があります。
急なタイミングで引き上げを行うと、入居者との関係が悪化してしまったり、空室リスクが高くなったりするためです。
では最適なタイミングとは、一体いつなのでしょうか?
賃料を引き上げるのに最適なタイミング①入居者が入れ替わるとき
賃料を引き上げるのに最適なタイミングとして、まず入居者が入れ替わるときが挙げられます。
前の入居者が退去し、これから新しい入居者を募集しようというときに、1度周辺の賃貸物件の賃料相場をチェックしましょう。
そこでもし、自身の賃貸物件の賃料が相場より低いことが判明した場合、賃料を引き上げてから、新しい入居者を募集します。
ただ元々の賃料が相場と大きく乖離している場合、いきなり相場と同じくらいまで引き上げてしまうと、入居者が集まらない可能性があるので注意しましょう。
賃料を引き上げるのに最適なタイミング②契約を更新するとき
賃貸借契約を更新するときも、賃料を引き上げるのに最適なタイミングだと言えます。
契約の更新時に、“もしかしたら賃料が上がるかもしれない”と感じている入居者もいます。
したがって、このタイミングで賃料を引き上げられたとしても、“契約の更新だからしょうがない”と思ってもらえる可能性が高いです。
ただもちろんこの場合も、一気に賃料を引き上げるのはNGです。
契約の更新時に、賃料を引き上げられるということがまったく頭にない入居者もいるため、一気に引き上げてしまうと不満を与えてしまいます。
賃料を引き上げるのに最適なタイミング③増税したとき
固定資産税や都市計画税など、賃貸物件に関する税金の支払い額が上がったときも、賃料を引き上げるのに最適なタイミングでしょう。
“オーナーの負担が増えたから賃料を引き上げたい”という理由は、至極全うな理由だと言えるためです。
肉や野菜の価格が高騰したときに、スーパーが商品の値上げをするようなイメージですね。
ただこの場合も、増税後すぐに賃料を引き上げるのではなく、あくまで先ほど解説した入居者の入れ替わり時、契約の更新時を狙って引き上げるようにしましょう。
まとめ
賃貸物件の賃料引き上げに最適なタイミングをいくつか解説しましたが、いかがでしたか?
賃貸物件のオーナーにとって、賃料の引き上げはとても勇気のいることです。
ただ賃料を引き上げないことで赤字経営が続いてしまうようでは、経営者失格です。
タイミングを見計らって賃料を引き上げ、安定した賃貸経営を実現させましょう。