賃貸契約をし、安心して住んでいるかもしれませんが、何かあった場合には“大家都合による退去”を求められてしまう場合があります。大家都合による退去とはどのような理由なのでしょうか。もしもの時のために大家都合による退去の事例をいくつか見ておきましょう。
大家都合による退去はどんな時?
大家都合による退去と言われてもあまりピンとこないと思いますが、まれではない事例だそうです。
まずは、物件の売却、改築のための場合です。物件を売却し、新たな物件を立てるということが実際にあります。また、改築のために一時的に退去してもらうという場合もあるそうです。退去してからしばらくすると戻ってこられるという場合はいいのですが、売却されてしまうと新たな部屋へ引っ越しを考えなければいけません。急なことですから絶対に避けたいものですよね。この場合、物件の老朽化による売却や改築が多いそうです。物件が築年数を重ねてしまうとどうしても物件としての価値が下がります。収入が見込めなかったり、維持費のほうがかかってしまうと大家さんが判断した場合には退去せざるを得ないでしょう。
さらに、大家都合には大家さんに不慮の事故があったという場合もあります。入院、引退、死去など大家さんが大家さんとしての業務を続けられなくなってしまった時には、強制退去となってしまいます。大家さんはご年配の方が多いようなイメージですが、大家さんにはぜひ長生きをして物件を守り続けてほしいものですね。
大家都合による退去の際の保証
大家都合による退去の際には、入居者にある一定の保証が出るという場合もあります。
こちらは“立退料”と言い、引っ越し、新居の契約などの諸費用をある程度負担してくれるというものです。家賃6か月分など具体的な額が決まっているという場合もありますが、引っ越し費用の見積もりの提出を要求される場合もあります。大家都合の退去の際にはぜひ大家さんに甘えて費用を負担してもらうようにしてくださいね。
まとめ
大家都合の退去は、できるだけ避けたいものですがいつでも起こりうる可能性があります。特に築年数の長い部屋、大家さんがご高齢の場合にはある程度覚悟しておかなければいけない事態なのかもしれません。立退料を負担してくれる場合もありますから、遠慮せずに大家さんに聞いてみるようにしましょう。急な引っ越しにも対処できるようもしもの時には余裕を持って準備してみてくださいね。