賃貸物件の高層階に入居する場合の注意点について

押さえておきたい防災情報

これから賃貸物件に入居する方の中には、10階以上の高層階での生活に憧れているという方もいるでしょう。
高層階は、日当たりや眺めが良く、セキュリティ性にも優れていますが、入居する場合はいくつか注意しなければいけない点もあります。
今回は、具体的にどのような点に注意すべきなのかについて解説します。

賃貸物件の高層階に入居する場合の注意点7選

今後賃貸物件の高層階に入居しようと考えている方は、メリットだけでなく以下のような注意点についても把握しておきましょう。

・エレベーターが混みやすい
・賃料が割高
・洗濯物を外に干せない場合がある
・地震発生時に揺れやすい
・災害時の避難に時間がかかる
・外出が面倒になる
・バルコニーの危険度が高い

エレベーターが混みやすい

賃貸物件の高層階は、比較的エレベーターが混雑しやすくなります。
特に、朝の通勤時間帯は混みやすく、1階まで下りるのに時間がかかってしまうため、注意が必要です。
少しでも時間を無駄にしたくないという方は、通常よりも早めに家を出る必要があります。
ただし、複数のエレベーターが設置されている賃貸物件の場合は、多少混雑に対するストレスが軽減されます。

賃料が割高

冒頭でも触れたように、賃貸物件の高層階に憧れを持っている方はとても多いです。
また、機能面でも優れている点が多いため、どうしても低層階の物件と比べて、賃料は割高になってしまいます。
場合によっては、同じ賃貸物件であっても、1階と10階で10万円以上賃料の差がつくこともあるため、よほど強いこだわりがない限り、無理に入居する必要はありません。

洗濯物を外に干せない場合がある

賃貸物件の高層階は、低層階に比べて風通しが良いです。
しかし、言い換えれば風が強いということであり、たとえ天気が悪くなくても、強風によって洗濯物を外に干せない場合があります。
浴室乾燥機が付いている物件の場合、問題なく洗濯物を乾かすことはできますが、布団や大きな衣類を干す際には、多少不便さを感じるかもしれません。

地震発生時に揺れやすい

物件にもよりますが、地震が発生したときの揺れは、低層階よりも高層階の方が大きくなりやすいとされています。
建物を基礎から浮き上がらせることで、衝撃を建物に伝えない“免震構造”になっている賃貸物件であれば、高層階でもあまり揺れは感じませんが、建物全体で揺れを受け止める“耐震構造”の場合、少しの地震でも恐怖を感じる可能性があるため、注意しなければいけません。

災害時の避難に時間がかかる

地震や火災などが発生したとき、高層階は避難に時間がかかる可能性があります。
災害が起こると、エレベーターは停止してしまうため、あらかじめ設けられた避難経路から、自らの足で避難しなければいけません。
高層階に入居するのであれば、このようなリスクを見越して、日頃から避難経路を確認するなど、災害時のシミュレーションを行っておく必要があります。

外出が面倒になる

賃貸物件の高層階に入居すると、1階に下りるまでに時間がかかることにより、外出が面倒になる場合があります。
もちろん、毎日出勤や子どもの送り迎えなどで外出する方は別ですが、テレワークを行う単身者の方などは、人と会う機会が減少したり、運動不足になったりすることにもつながります。
特に、最近はデリバリーサービスなども充実しているため、さらに外出の機会は減少するでしょう。

バルコニーの危険度が高い

高層階であればあるほど、バルコニーの危険度は高くなります。
特に、幼い子どもがいる世帯は、子どもが誤って落下しないよう、注意しなければいけません。
ちなみに、バルコニーに物を置いていると、それに子どもがよじ登ってしまい、落下の原因になることが考えられるため、極力バルコニーには物を置かないようにしましょう。

賃貸物件の最上階にはまた別の注意点がある

賃貸物件における高層階の中でも、最上階は特にグレードが高く、入居したいと考える方も多いでしょう。
確かに、最上階には高層階ならではのメリットだけでなく、上からの物音に悩まされる心配がなかったり、他人の目がほとんどないことによって、リラックスした生活を送ることができたりと、他にも多くのメリットがあります。
しかし、最上階にはまた別の注意点があります。
それは、外気の影響を受けやすいという点です。
賃貸物件の最上階は、屋上や天井から熱が伝わりやすく、夏場には冷房効率が落ちてしまう可能性があります。
もちろん、どれくらい外気の影響を受けるのかについては、建物の断熱性能にもよりますが、他の階と比べて室温管理が難しい点に関しては留意しておきましょう。

まとめ

ここまで、賃貸物件の高層階に入居する場合の注意点について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
良い面ばかりを見て、注意点を見過ごしたり、見てみないふりをしたりすると、入居後の生活は不便なる可能性があるため、注意してください。
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心よりお待ちしております。

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