「マンションは管理を買え」と言いますが、賃貸でも分譲でも管理はとても大切。そのマンション管理も時代とともに変化し、今後どうなるか気になるところ。特に最近ではトラブルも多様化し、マンション管理も一筋縄ではいきません。そんなトラブルも、今後は最新技術「AI」で問題解決。その「AI」とはどんなものなのでしょうか?そして今後のマンション管理にどのような影響を与えるのでしょうか?
「AI」とは?
昨今で話題の「AI」。「AI」とは「artificial intelligence」の略で、日本語で言うと「人工知能」です。AIの基本的な考え方は、過去の様々な情報を蓄積・分析し、新たな問題点とマッチングさせて対処すること。わかりやすく言うと、人間が記憶や経験をもとに問題解決することを、機械的に行うことです。人間ですと母数がその人「1人」の記憶や経験しか活用できませんが、AIならその母数を無制限にすることができるので、様々な問題に対処ができるようになります。
マンション管理での今後「AI」はどのように活用できるか?
そんな「AI」ですが、マンション管理では今後どのような活用ができるのでしょうか?一番期待されるのは「入居者」の分析です。過去の様々な入居者の行動をデータ化し、新たな入居者がどんな生活をするのか、そしてどんな問題点が発生するのかを推測することができるようになります。トラブルを察知できれば事前に対応も可能ですよね。今後のマンション管理は、この「AI」があれば、トラブルを事前に回避し、トラブル対応を劇的に減らすことができるようになります。
「AI」は建物管理にも活用できる!
入居者の分析だけではなく、「AI」はマンションの建物の維持・管理にも活用できます。こちらも過去の様々なマンションの情報を分析し、建物の構造や状況などから、どんな部分に不具合が生じ、どのタイミングで修繕すればいいかもわかってきます。こちらも壊れてから修繕ではなく、壊れる前に修繕が可能となり、結果的に修繕費の抑制にも繋がります。
既にマンション管理に「AI」を導入した実例も!?
最先端技術の「AI」ですが、実は既にマンション管理に導入した実例もあります。マンション大手「大京グループ」でマンション管理を手がける「大京アステージ」が、2017年7月から「AI管理員」「AIコンシェルジュ」の実証実験を始めました。「AI」によってゴミ出しや宅配便など入居者の質問に答えるシステムで、基本的に入居者の利便性を高めるための「AI」活用ですが、今後はトラブル対応などもできるようになってくるでしょう。
今後はマンション管理は「AI」が行う?
まだ実証実験の段階の「AIマンション管理」ですが、今後は今まで「人」が行っていたマンション管理を全て「AI」が担う時代になってくることでしょう。「AI」なら人件費もかかりませんので、マンション管理の費用抑制にもなりますし、何より24時間稼働できるので入居者の満足度向上にも繋がります。まだ実証実験の段階ですが、今後のマンション管理は確実に「AI」化することでしょう。
まとめ
マンション管理の今後は、人手不足や多様化するトラブルなどで、いろいろ大変に思えますが、この「AI」がマンション管理に普及すれば劇的に変化することでしょう。もちろんマンション管理が「AI」化されても、「人」による管理が全く要らないわけではありません。「人」と「AI」によるバランス、そして共存が今後のマンション管理を大きく変えることでしょう。